“ BIWAKO BIENNALE 2018 ” , Shiga, Japan
Period: September15, 2018 – November 11, 2018
「BIWAKOビエンナーレ」滋賀県近江八幡市
会期:2018年9月15日-11月11日
Weaving Life 2021 息を織る2021
Ueno Artist Project 2021: "Everyday Life I am Reborn"
Tokyo Metropolitan Art Museum, Gallery A
November 17 (Wed), 2021 – January 6 (Thu), 2022
上野アーティストプロジェクト2021「Everyday Life : わたしは生まれなおしている」
東京都美術館ギャラリーA
photo: Daisaku OOZU
Title/ Weaving Life 2021
息を織る 2021
Material/ ガラス、周辺の植物で染めた絹糸、コルク
Technique/ バーナーワーク、エングレーヴィング、染色
Size/ W300.0 ×D300.0 ×H311.0 cm
Year/ 2021 ( June - Oct. )
「Everyday Life : わたしは生まれなおしている」展、カタログより抜粋
制作のきっかけ
きっかけは二度あり、一度目は2014年に自身が病気になり、手術前に自分の命の痕跡になるようなものを残しておきたいと思ったことから制作しました。万が一のことが起こったら…、輸血したらこれまでとは少し違う自分になっているかもしれない…、など衝動的な感情からです。
二度目は、2020年にコロナ禍になったことです。
一度目は私の体内で起こったことが要因でしたが、今回は外的要因により、いつ失うかわからない命であることにはっとさせられました。このような状況下で生かされていること、奇跡のようなことを目に見える形に表したいと考え《息を織る》の制作を再開しました。
技法について
この作品は、自身のいのちの記録として、溶けたガラスに息を吹き込んでいます。息の形を記録していくという意図で、技法は吹きガラス(正確には酸素バーナーを使用した吹きガラス)を選択しました。
本展では吹いたガラスの玉を吊り、時系列順に配置することで、記録物を辿って観ていただくような展示方法を考えました。吊り糸は工房周辺に自生している植物で染めています。ガラスの玉が息の記録物であることと、私たちは植物が生成する酸素を吸って二酸化炭素をはき、植物がそれを取り込んで、という循環でお互い生かされていることを意味しています。
展示空間においても、様々な色の糸が重なることで織られているように見えるかもしれません。